水無月 輝羅の章


「市場」

そう呼ばれていた。
古いBarの地下室で毎日セリが行われる。
商品は「子供」。

7歳の時に両親は僕を売った。
何もわからないまま、知らない男の人に連れられ名も知らぬ小さな街に来た。
同じように数人いる子供達の中で、僕は体を丸め部屋の片隅に座っている。
このまま売れ残ってここで働く事になっても....買い手がついてここから出れたとしても
運命は変わらない。

現実は つらくて 悲しくて......夢の中でだけ

幸せなままでいられた。







僕は




いつも夢を見ている。




たくさんの夢  いろんな夢   ..............この中でだけ自由でいられたから....。


でも


本当の自由を教えてくれたのは

一人の少年。

あれからずっと探していたんだよ?




「こ う や」






next→